泌尿器科疾患による腰痛

泌尿器科の疾患でも腰痛は発生する事があり、腎・尿管結石、腎盂腎炎、腎盂尿管癌、腎梗塞などの腎臓の異常などがあります。

腎・尿管結石は、腎臓や尿管に結石ができることで、激しい腰痛や血尿を引き起こします。痛みは片側の腰や背中に集中し、動いても変わらないのが特徴です。腎盂腎炎は腎臓に細菌が感染し、炎症を引き起こす病気です。高熱とともに腰痛が現れます。女性に多いですが、男性でも発症することがあります。腎盂尿管癌は、尿管や腎盂にがんができることで、腎臓が腫れて腰痛が発生する場合があります。腎梗塞は、なんらかの原因で腎動脈が詰まってしまう疾患です。 腎動脈が詰まると、壊死を起こし、腎臓周囲の炎症で背中や痛みや腰痛が発生します。これらの症状がある場合は早めに泌尿器科の受診をお勧めします。

採血で炎症の有無や腎機能等を確認し、尿検査で赤血球、白血球等を、レントゲンでは結石や腸の状況を確認します。超音波エコーでは尿管、腎臓、大動脈等に異常がないか確認し、CTはレントゲンや超音波エコーで原因が特定されない場合使用されます。

尿管結石の場合は小さな結石は水分摂取や排石促進剤等を使用し排石します。大きな結石は体外衝撃波や内視鏡で治療します。腎盂腎炎は抗生物質にて治療します。腎梗塞は薬物療法、カテーテル治療、手術による血管再建術などの治療を行う。