姿勢不良による腰痛

不良姿勢が原因で腰痛が生じることはとても発生しやすく当院では不良姿勢の腰痛治療に力を入れております。

不良姿勢により、良く起きるのが頭部前方変位です。頭部が体の重心線に対して前に変位して猫背の状態になる事です。頭の重さは、女性は約４キロで、男性は５キロあるといわれています。だいたいボーリングの玉ぐらいの重さになります。その重い頭が一番上にあり、首や体で支えているので頭の位置が重心から３㎝ずれるだけで、頭部を支える為に頸部、背部、腰部、臀部、大腿部、下腿部の筋肉が緊張し腰痛が発生する事が多いです。

また、不良姿勢により背骨の不正配列(歪み)、骨盤の不正配列(歪み)も生じ血流が悪くなる事で酸素供給が減り痛みがでたり疲労しやすくなります。また、緊張した筋肉による神経圧迫や、背骨のゆがみによる神経圧迫により、臀部や下肢への痛みが発生する事もあります。不良姿勢が続くと胸部の筋肉や横隔膜の動きも悪くなり、筋肉も固くなりやすくなります。横隔膜や胸部の筋肉が固くなる事で腰部の負荷が上がり腰痛が発生する場合があります。

問診で日常生活に負担がかかっている所やどういったときに痛みが出現しているか確認します。視診で立位、座位の姿勢確認、触診で筋肉の固さ左右のバランスを確認、レントゲンやMRIで変形や病変がないか確認します。

病院でのリハビリや、針灸、整体、カイロプラクティック、理学療法等で体のゆがみを整えて姿勢を矯正する。

〖日常生活の見直し〗

日常生活が原因で不良姿勢になる事がほとんどなので、日常生活の生活習慣を改善します。例えば左右の体の使い方に偏りの確認や、デスクと椅子の高さを負担がかからないように調整したり、背部や腰部に適切なサポートになるクッションを使用したりして腰部への負荷を下げます。また、下を向いている事が多い場合は、なるべく長時間下を向かないように工夫したり、１５分に一回くらいは上を向いたり体を動かし、筋肉が固くならないように生活習慣を見直します。

〖運動療法とストレッチ〗

腰部や背部そして体幹を筋力強化する事で腰部が安定します。有酸素運動を行う事で全身の血流が改善され腰痛への負荷が下がります。また、ストレッチで体の固いところを伸ばしていきます。多くは腸腰筋、殿筋、ハムストリングス等が固くなりやすいのでしっかり伸ばしてください。ストレッチは１回約25秒位かけて息を止めないように行ってください。

〖不良姿勢の予防と対策〗

正しい姿勢の習得が必要になります。姿勢分析が出来る専門家に座るときや立つときの正しい姿勢を学び、常に意識して維持することが重要です。また、姿勢分析が出来る専門家に定期的に姿勢を確認していただき、適切な姿勢を維持するようにするのも良いと思います。当院でも姿勢分析を行っていますのでご興味ある方はお気軽にご相談ください。