【2016年8月にYOUよっかいちさんから取材を受けました】

痛みで悩む人を救いたい

ふじた鍼灸接骨院(四日市市あがたが丘)の院長、藤田武俊さん(40)は、剣道で全国大会に出場した学生時代、けがの悩みを整体や接骨に救われ、「この仕事に憧れた」という。一般企業に就職するも夢を諦めきれず、20代半ばで一念発起。勉強の傍ら接骨院や鍼灸院などで修業を続け、５年前に開業した。

開業から約一年が経ったころ、藤田さんに転機が訪れる。体操でオリンピック出場を目指していた選手との出会いだ。腰と首を痛めて通院し、治療の成果が表れていた矢先、大会前に再び故障。普段通りの施術をしたが、完治を前に来院しなくなったという。

「自分を頼ってくれたのに、未熟さのせいで十分な治療をしてあげられなかった」と、今も悔しさがにじむ。その経験から、様々なセミナーに出席するなど、技術向上への積極性が増した。

現在進めているのは、頸椎などに刺激を与える「YD骨格矯正」。頸椎には自律神経に影響を与える部分があり、そのゆがみを取り除くことで痛みの解消や骨格矯正につながるそうだ。頸椎をピンポイントに刺激でき、患者への負担も少ない。県内唯一の正規認定院となっている。

藤田さんは「あの時の悔しさは今も忘れられない。もっと腕を磨き、痛みで悩む人を救いたい」と夢を語った。

(※文章内の掲載されている情報は当時のものです。)