強直性脊椎炎による腰痛

強直性脊椎炎は、仙腸関節や腰部、背部、頸部の背骨の靭帯の付着部に炎症を生じる疾患で体軸性脊椎関節炎に属する病気になり腰痛として発生する事があります。人口の0.04％で家族内発生が高確率に認められます。男女比率は9：1～5：1で後発年齢は10代後半～20代です。

安静時痛が強く、夜眠れない事が多く、朝の動きはじめに痛みを生じ起き上がるのが困難な事もあります。

運動制限が認められるが身体を動かしていると症状が軽減します。

初期症状は腰痛や殿部痛からが多く、のちに背中や頚部に広がる事が多いです。他には深呼吸時に胸部痛やアキレス腱部痛が生じる。

また、肩や股関節、膝関節などの大きい関節には発生する事が少ないのですが、まれに発生する事もあります。

背骨が前に曲がる事が多く、体幹が動かす事が困難なこともあります。

合併症でブドウ膜炎や腸の炎症を引き起こすこともあります。

レントゲンで仙腸関節の変化が認められれば強直性脊椎炎と診断される事が多いです。

薬物療法（非ステロイド薬やステロイド薬）、運動療法、手術が多いです。

早期発見が重要な疾患ですので当てはまる方は早めにお近くの医療機関を受診下さい。