【2016年9月にYOUよっかいちさんから取材を受けました】

寝たきりゼロを目指して
 

四日市市あがたが丘のふじた鍼灸接骨院では「鍼灸の効果を多くの人に実感してほしい」と訪問鍼灸を実施している。

院長の藤田武俊さん(41)は約5年前、大腿骨を骨折した92歳の女性から「どこで診てもらっても治らない。ぜひ家に来てほしい。」と頼まれ昼休みを削って訪問を続けた結果、症状が緩和した。

めまいや耳鳴り、頭痛でも頼りにされたことで訪問鍼灸の必要性を実感し、スタッフを充実させ診療メニューに採り入れたという。

藤田さんは、訪問の際、家族や趣味、思い出話など、症状以外のことも話すように心がけている。メンタル面にも気を配り、「一人でも多く健康寿命を伸ばしたい」という思いがあるからだ。

藤田さんが訪問鍼灸を勧めるもう一つの理由に、家族の負担軽減があるが「出張費用にも健康保険が適用されることが知られていない」と悔やむ。

玄関先で転び、再びひざを痛めたため2年ぶりに訪問鍼灸を利用している同市小杉新町の70代の女性は「痛みで通えずに助かっている。良くなってもう一度趣味の社交ダンスを楽しみたい」と笑う。

藤田さんは「施術を受けたくても来院できない方や鍼灸の効果を知らない方は多い。寝たきりゼロを目指して、これからも訪問針灸を続けたい」と話した。

 

(※文章内の掲載されている情報は当時のものです。)